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【ホタテのウロとは】食べられる?機能・取り方まで徹底解説

  • ホタテのウロとはどんな部位?
  • どんな機能があるの?
  • ウロを食べた場合は?
  • ウロの取り方を教えて
  • ウロ以外で食べられない部位とは?

ホタテのウロとは、中腸線(ちゅうちょうせん)という器官です。
肝臓とすい臓にあたる部位で、解毒をする機能があります。

ホタテが有毒なプランクトンを食べた場合に、
ウロと呼ばれる中腸線に貝毒が蓄積される仕組みです。

結論から言うと、
ホタテのウロは食べられない」ということになります。

ですが市販の殻付きホタテならば、
ウロを食べた場合でもほぼ問題ありません。

市場に出まわるホタテは、
漁協による貝毒の検査をクリアしているからです。

この記事は、「ホタテのウロとは何か」について詳しく解説します。

最後まで読めばホタテの知識が高まり、
安心して殻付きホタテを食べられるようになります。

ホタテの可食部位は「貝柱・ヒモ・生殖巣」の3つで、
それ以外は食べない方が良い部位です。

【ホタテのウロとは】食べた場合は?ウロの機能や取り方を徹底解説

ホタテのウロとは、中腸線(ちゅうちょうせん)という器官で
肝臓とすい臓が一緒になったものです。

肝臓としての働きをもち、内部には胃があります。

貝殻のつなぎ目付近にある、黒いかたまりがウロです。

ホタテのウロとはどんな機能がある?

有害物質の分解や、解毒を行う機能があります。
有毒なプランクトン・重金属のカドミウムなどです。

ホタテの餌はプランクトンですが、
時期や気候によって有毒なプランクトンが発生します。

体内に取り込まれた有害物質や毒は、
中腸線の機能によって分解・解毒されます。

その際に処理しきれなかった分が、
貝毒としてウロに蓄積されてしまうのです。

貝毒には下痢性毒と麻痺性毒があり、
フグ毒やサリンと同等の毒素を含みます。

貝毒は加熱しても毒性は消えません。

ウロを食べた場合はどうなる?

市販のホタテならば、ほとんど問題ありません。

漁協による検査をクリアしたホタテのみが、
出荷されているからです。

鮮魚店や浜焼き専門店などで出されるホタテは、
検査済みということです。

スーパーのホタテは、ほとんどがむき身で売られているため、
そもそもウロが付いていません。

ウロ以外の部分には、貝毒の影響が出ないので安心してください。

ただし、市場に流通していないホタテは要注意です。

1991年、ウロ付きのホタテの稚貝を40個ほど食べた男性が、
呼吸停止や四肢麻痺になり緊急搬送された事例があります。

原因は漁協が出荷を規制している時期に、
個人的に余ったホタテをお裾分けしたことです。

市販されていないホタテのウロは、
とくに食べないようにしましょう。

ウロの取り方

専用のヘラがなくても、ステーキナイフで代用できます。

怪我にはくれぐれも注意してください。
心配なら手袋の着用をおすすめします。

  1. ステーキナイフでウロ周辺の膜をよけます。
  2. 貝柱とウロの間にステーキナイフを入れます。
  3. 指でつまみ出します。
  4. ちぎって取り外します。

ホタテを傷つけないように、優しく扱いましょう。

貝ヒモとつながっているので、
接点をちぎるように外すと取りやすいです。

ウロ以外の食べられない部位とは?【黒い筋やオレンジ色の部分に注意】

ウロ以外の食べられない部位とは、ホタテのエラです。

貝柱とヒモの間にあるヌメヌメした部分で、
生殖巣の上下に付いています。

実はエラの可食については、賛否両論あります。
水産業者やプロの料理人の間でも、意見が分かれるからです。

実際に浜焼き用の殻付きホタテは、
エラやウロがついたまま提供されます。

「食べない方が良いけど、食べても問題ない」
という認識で良いでしょう。

逆に可食部位を覚えて、そこ以外は食べなければ確実です。

ホタテの食べられる部位は、「貝柱・ヒモ・生殖巣」の3つです。

生殖巣とはオレンジ色の三日月形の部分で、
加熱すれば食べられます。

また、貝柱の側面に巻き付いている黒い筋は、
食べても美味しくない部位です。

黒い筋とは

ホタテのフンです。

貝柱の側面に巻きついている、
エビの背ワタのような黒い線です。

食べられますが、ジャリジャリした食感で美味しくありません。

黒い筋の取り方は次の2つです。

  • キッチンペーパーでこすって取る。
  • 指でつまんではがして取る。

貝柱を傷つけないように優しく取り外しましょう。

スーパーでよく売られている、
ホタテのむき身やベビーホタテにも、
黒い筋がついている場合があります。

オレンジ色の部分とは

ホタテの生殖巣です。

ホタテの生殖巣は、性別によって色が違います。

  • 白色はオスの精巣(白子)
  • オレンジ色はメスの卵巣

生殖巣は1~5月に収穫されたホタテに付いていて、
夏場に取れたものには付いていません。

加熱調理すれば食べても問題なく、
卵巣や白子などの生殖巣は美味とされています。

【ホタテのウロとは】機能や取り方を徹底解説!【まとめ】

ホタテのウロとは、次のとおりです。

  • 中腸線という器官で、肝臓とすい臓の働きをもつ。
  • 有害物質の分解と解毒の機能がある。
  • 市販のホタテなら、ウロを食べたとしても問題ない。
  • ステーキナイフで簡単に取り外せる。
  • ホタテのエラは加熱しないと、食べられない部位。
  • 黒い筋はホタテのフンで、食べても美味しくない。
  • オレンジの部分は生殖巣で、加熱すると美味しい。

くれぐれも個人的に譲り受けたホタテのウロは、
食べないようにしましょう。

安全な殻付きホタテを食べるなら、
漁協の検査をクリアした市販のものがおすすめです。

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