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サーモンのハラスとハラミの違い【安くて脂がのった希少部位】

  • サーモンのハラスとハラミの違いが知りたい。
  • サーモンのハラスと普通の切り身の違いが知りたい。
  • サーモンのハラスの美味しい食べ方を教えて。

サーモンの「ハラス」と「ハラミ」は、
単純な呼び方の違いではありません。

ハラスとハラミは、そもそも指し示す場所が違います。

呼び方が似ているのは、
どちらも腹側の身を指しているからです。

この記事は「サーモンのハラスとハラミの違い」について、
詳しく解説します。

最後まで読めば、
サーモンのハラスの特徴や美味しい食べ方がわかります。

簡単に言うとサーモンのハラスとは部位の名前で、
ハラミは腹側の身全体のことです。

目次

サーモンのハラスとハラミの違い【切り身の中でも安くて脂が多い部位】

ハラスとハラミの大きな違いは、指している場所です。

サーモンほど大きな魚の場合は、
3枚におろしたあと半身をさらに2つにわけます。

ハラミは半身を背中とお腹にわけたとき、
腹側の身全体を指す呼び方です。

ハラスとはハラミの一部分、サーモンの部位の名前です。

サーモンのハラスとハラミの違い

サーモンの腹側の身をハラミ(腹身)、
ハラミの中でもさらにお腹に近い部分がハラス(腹須)です。

ハラミと違い、1匹のサーモンから左右1本ずつしか取れない
希少部位です。

もっとも脂が多く、マグロでいうと「大トロ」にあたります。

マグロの場合は「ハラモ」と呼び、
大トロの下にある腹ビレ近くの部位を指します。

サーモンのハラスと普通の切り身の違い

普通のサーモンの切り身とハラスの違いは2つです。

  • 脂が多い
  • 骨がない

魚のお腹には脂が溜まりやすいため、
内蔵に近いハラスはもっとも脂がのっています。

太い腹骨があるハラミや細かい小骨が多い部位と違い、
胸ビレや腹ビレが付いている場合を除いて骨はありません。

サーモンのハラスの特徴と味

身は白っぽく皮が白銀色で、ところどころ薄皮が残っています。

薄皮が残る理由は、すべて取り除こうとすると
身がなくなってしまうからです。
加熱すれば普通に食べられるので、問題ありません。

サーモンのハラスは脂が多くジューシーなため、
身が柔らかく口の中でとろけます。

ほかの部位と違い骨がないので食べやすく、
子供や年配の人でも安心です。

サーモンのハラスとハラミや切り身との値段の違い

希少部位にもかかわらず、
ほかの部位と違い安価で売られています。

安い理由は主に2つです。

  • 長期保存に向かない。
  • 形が揃わない。

脂が多いため冷凍しても変色しやすく、
場合によっては臭いや苦味を感じます。

形が不揃いなうえに少量しか取れないので、
商品化に向いていません。

廃棄に回されるような部位のため、
まとめて安価で売られているのです。

サーモンのハラスの美味しい食べ方【刺身や寿司で食べる方法】

サーモンのハラスは、シンプルに塩焼きがおすすめです。

もっとも脂が多くて、ジューシーだからです。
普通のサーモンの切り身と違い、焼いてもパサつきません。

ハラスの中の上質な脂が溶け出し、
定番の焼き鮭にとろける食感が加わります。

そもそもサーモンは、煮物より焼き物に向いています。
ウロコが燃えやすいので、焼けば気にならないからです。
ほかの大型魚と違い、煮付けはあまり見かけません。

サーモンのハラスは骨がなく食べやすい点が、
普通の焼き鮭と大きく違います。
お茶漬けやおにぎりの具にピッタリです。

サーモンのハラスの美味しい焼き方

皮をパリパリに焼くのがコツです。

ハラスの皮をよく焼きにするメリットは、3つです。

  • 香ばしさが増す。
  • 歯切れがよくなる。
  • 皮と身の間の脂を余さず味わえる。

フライパンを使って焼くのがおすすめ。
グリルやオーブンと違い、
短時間で焼けて調理後の掃除も楽です。

用意する道具

  • キッチンペーパー(水気を拭き取る)
  • 浅めのフライパン(ひっくり返しやすい)
  • フライパン用クッキングシート(くっ付かない)

クッキングシートがない場合は、
テフロン加工のフライパンを使いましょう。

下処理

サーモンのハラスを流水解凍する

前日から冷蔵庫で自然解凍でもOK

キッチンペーパーで水気を拭き取る

こすらずペーパーで包むように拭く

薄く塩を振って15~20分おく

余分な水分と臭みが抜ける

浮かび上がった水分を拭き取る

こすらず軽く押さえるように拭く

サーモンの臭いが気にならないなら、
3と4の工程は省略してもかまいません。

省略する場合は、焼く前に軽く塩を振ってください。

焼き方

サーモンのハラスの皮を下にして並べる
中火で4~5分焼く

脂が多すぎる場合は拭き取る

ひっくり返して身を2~3分焼く
皮がパリッと焼けるまでくり返す
こんがり焼き目が付いたら完成

クッキングシートがない場合は、油を引かずに
サーモンのハラスの身を下にしてのせてください。

身のほうから焼きハラスから出た脂をなじませてから、
皮を焼くとはがれません。

焼き時間は目安なので、焼き目を見て判断してください。

サーモンのハラスは身が薄いため、
普通の切り身と違い短時間で焼けます。
薄皮の下で脂がグツグツしてくれば、焼けた合図です。

刺身で食べられるの?

生食用に処理されたものなら、刺身でも食べられます。

アニサキス対策が、しっかり行われているからです。

  • 職人や専用機材によるチェック。
  • -20℃以下で24時間以上冷凍。

アニサキスはサーモンが死ぬと、
内蔵から身の内部へと移動します。

ほかの部位と違いハラスは内蔵に近いため、
アニサキスがいる可能性が高いのです。

スーパーの鮮魚コーナーに生食用のハラスがないのは、
アニサキス対策が十分にできないからです。
生食用のサーモンのハラスは、ネット通販で購入できます。

刺身や寿司で食べる場合は、軽く炙るのがおすすめです。
ほどよく脂が抜けて、香ばしさが加わります。
「大トロの炙り」と同じ食べ方です。

サーモンのハラスとハラミの違い【まとめ】

サーモンのハラスとハラミの違いは、指し示す場所の違いです。

  • ハラミ…サーモンの腹側の身全体のこと
  • ハラス…ハラミのさらにお腹に近い部位
  • ハラスはマグロの「大トロ」にあたる部位

サーモンのハラスと切身の違いは3つです。

  • 脂が多い
  • 骨がない
  • 値段が安い

サーモンのハラスの美味しい食べ方は、シンプルに塩焼きです。

皮をパリパリに焼くと、
皮と身の間にある美味しい脂が味わえます。

最近は売っているお店も多くなり、昔より手に入りやすくなりました。
スーパーやネット上で見かけた際は、購入してみてください。

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