- パスタの表面のザラザラとツルツルの違いが知りたい。
- どちらのパスタが美味しいのか知りたい。
- パスタ選びのポイントを教えて。
パスタの表面がザラザラしたりツルツルしたりするのは、
製法の違いによるものです。
パスタは、ダイスと呼ばれる金属の型で押し出して作ります。
ダイスの材質によって、表面がザラザラかツルツルになります。
この記事は「ザラザラのパスタとツルツルのパスタの違い」を
詳しく解説します。
最後まで読むと、表面のザラザラの意味や効果がわかるので、
パスタ選びで失敗しません。
結論から言うと、パスタには2種類の製法があります。
• 表面がザラザラになるブロンズダイス製法
• 表面がツルツルになるテフロンダイス製法
両者の特徴を理解することで、
パスタの選び方や調理法が格段に進歩します。
【乾燥パスタの使い方】ザラザラとツルツルそれぞれのパスタの特徴
![](https://i0.wp.com/chocottolife.com/wp-content/uploads/5-pasta-kansou.jpg?resize=640%2C427&ssl=1)
パスタは「ダイス」と呼ばれる穴の開いた金型から押し出され、
色々な形になります。
押し出す金型の素材によって、
パスタの表面がザラザラになるのか、
ツルツルになるのかが決まるのです。
パスタの製法は、2種類に分かれます。
- 表面がザラザラのブロンズダイス
- 表面がツルツルのテフロンダイス
ザラザラの表面・ブロンズダイスの特徴
![](https://i0.wp.com/chocottolife.com/wp-content/uploads/3-pasta-bronze2.jpg?resize=640%2C427&ssl=1)
昔ながらの伝統的な製法で作られるパスタです。
表面がザラザラしていて、白っぽいのが特徴です。
青銅製(ブロンズ)の金型(ダイス)を使うので、
ブロンズダイス製法と呼ばれます。
生地と金型の接地面に生じる摩擦が大きいため、
パスタの表面に溝ができてザラザラになります。
調理面の特徴は、
表面のザラザラの部分にソースが絡みやすいことです。
熱湯に触れる面積が多いため、茹で時間が短くて済みます。
逆に、アルデンテの持続時間が短く、伸びやすいのが弱点です。
ツルツルのパスタに比べて、扱いが難しく値段もやや割高ですが、
その分本格的な味わいがあります。
ブロンズダイスの使い方
茹で方で気を付けるのは、沸騰させないことです。
せっかくのザラザラが、お湯の勢いで消えてしまうからです。
麺を茹でる際は、
沸騰したお湯の中で踊らせるように茹でるイメージですが、
ザラザラのブロンズダイスは例外です。
パスタが鍋底に付かず、
水中で揺れているくらいの火加減がベストです。
お湯の中で激しく踊らせると表面のザラザラが消えて、
小麦粉のうま味が溶け出してしまいます。
麺をかき混ぜるのも最初だけです。
固まらないようにほぐしたら、
茹で上がりまで触らないようにしましょう。
表面がザラザラのパスタを茹でるときは、
なるべく麺を躍らせないように茹でるのがコツです。
ブロンズダイスのパスタは、クリームソースやボロネーゼなど、
濃厚でコクのあるソースとよく合います。
表面のザラザラにソースが絡むからです。
クリーム系やカルボナーラには、
ソースに負けない太めのパスタがおすすめです。
できれば1.7㎜以上の太さか、
平打ちタイプの「フィットチーネ」を選びましょう。
表示の茹で時間より、30秒~1分ほど早めに上げるのが
失敗しないコツです。
ソースと絡めている間に、余熱で食べ頃の硬さになるからです。
時間ピッタリで上げると、
混ぜている間にザラザラの部分から熱が入り、麺が伸びます。
ソースの濃度や量によって、
パスタを上げるタイミングを調節しましょう。
下記のタイミングを目安にしてみてください。
- 絡みやすいソースの場合は30秒前
- 絡みにくいソースの場合は1分前
テフロンダイスの特徴
![](https://i0.wp.com/chocottolife.com/wp-content/uploads/4-pasta-tefuro.jpg?resize=640%2C427&ssl=1)
テフロン加工の金型(ダイス)を使うので、
テフロンダイス製法と呼びます。
表面がツルツルで、濃い黄色が特徴です。
生地とダイスの接地面に生じる摩擦が小さいため、
なめらかなパスタに仕上がります。
テフロン製のフライパンにのせた料理が、
くっ付かずに滑るのと同じです。
テフロン製の金型から滑るように押し出されるため、
ツルツルになります。
表面がツルツルなのでソースが絡みにくいですが、
喉越しの良さは抜群です。
お湯にあたる面積が小さいため、茹で時間は長めです。
その分、アルデンテが持続するのでパスタが伸びにくい、
というメリットがあります。
ザラザラのパスタに比べて、扱いやすく値段も割安です。
テフロンダイスの使い方
ペペロンチーノなどのオイル系のパスタや、
ナポリタンによく合います。
オイル系のソースは、表面がツルツルでも絡みやすいからです。
パスタを具材と一緒に炒めるナポリタンには、
丈夫なテフロンダイスの方が向いています。
喉越しが良いので、冷製パスタにもよく合います。
カッペリーニくらいの細さ(1㎜前後)がおすすめです。
テフロンダイスのパスタは、初心者に向いています。
麺が伸びにくいため、慌てずにソースと合わせられるからです。
最初はツルツルのテフロンダイスで練習し、
パスタ作りに慣れてきたらザラザラのブロンズダイスで、
挑戦してみましょう。
何回も作っていくうちに、
ソースの種類によってパスタを使い分けたくなります。
【乾燥パスタの選び方】ザラザラとツルツルではどちらが美味しい?
![](https://i0.wp.com/chocottolife.com/wp-content/uploads/2-pasta-cream.jpg?resize=640%2C480&ssl=1)
結論から言うと、どちらも美味しいです。
それぞれに美味しい食べ方があるからです。
ソースによって使い分けても良いし、
好みや気分で選ぶのも良いでしょう。
もちろん、コスパで選ぶのもありです。
パスタ選びのポイント
それぞれの良し悪しをまとめました。
パスタ選びの参考にしてみてください。
- 小麦粉の味を感じやすい
- ソースが絡みやすい
- 茹で時間が短くて済む
- アルデンテの持続時間が短い(伸びやすい)
- 値段が高い
扱いづらいが、味は良いのがブロンズダイス。
パスタの調理に慣れるまでは、失敗しやすい。
代表的なパスタ:DE CECCO(ディ・チェコ)
- 喉越しが良い
- コシが強い
- アルデンテの持続時間が長い(伸びにくい)
- 値段が安い
- 小麦の味を感じにくい
- ソースが絡みにくい
- 茹で時間が長い
扱いやすく、ソース次第で味も良くなるのがテフロンダイス。
初心者におすすめのパスタ。
代表的なパスタ:Barilla(バリラ)
日本製とイタリア製のパスタはどちらが美味しい?
本格的なイタリアンを味わいたいなら、
イタリア製のパスタがおすすめです。
小麦粉の味やソースとの相性にこだわった商品が多く、
本場に近い味を出せます。
種類が豊富なのも魅力で、
日本製にはない形や太さのパスタが揃っています。
輸入品につき、やや割高になるのが難点です。
ザラザラのパスタとツルツルのパスタの違い【まとめ】
パスタの表面のザラザラとツルツルは、
製法の違いによるものです。
- ザラザラはブロンズダイス製法
- ツルツルはテフロンダイス製法
ブロンズダイスはソースが絡みやすく、
テフロンダイスは絡みにくいのが大きな特徴です。
ソースによって使い分ければ、
どちらのパスタも美味しく食べられます。
- クリーム系などの濃厚なソースはブロンズダイス
- オイル系やナポリタンはテフロンダイス
パスタ選びのポイントは、次のとおりです。
- どんなソースに合わせるか
- 小麦の味か麺ののど越しか
- 予算はどのくらいか
本場の味に近づけるなら、イタリア製のパスタを選ぶことです。
やや割高にはなりますが、種類も豊富で色々な形や太さがあります。