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【だし巻き卵の割合】味がぶれない黄金比と失敗しない作り方

  • だし巻き卵の割合を教えて。
  • 卵とだしの黄金比率が知りたい。
  • 失敗しないだし巻き卵の作り方を教えて。

だし巻き卵はだしの割合(水分量)が多いほど、
作るのが難しくなります。

お店のだし巻き卵がふわふわで美味しいのは、
だし汁をたっぷり入れているからです。

だしの割合を増やす代わりに上がる難易度を、
技術力でカバーしています。

この記事では「家庭で作れるだし巻き卵の割合」を、
詳しく解説します。

最後まで読むと、もうだし巻き卵で失敗しません。

家庭で作るだし巻き卵の割合は、
卵1に対してだし汁(水分量)0.5です。

水分量を半分で作ると、さほど難しくありません。

ふわふわでだしがしっかり香る、
美味しいだし巻き卵ができます。

目次

【だし巻き卵の割合】味がぶれない黄金比と失敗しないだし汁の取り方

だし巻き卵の割合は「卵1個に対してのだし汁の量(水分量)」
で決めると、作りやすいです。

卵が何個になっても、必要なだし汁の量を計算できるからです。

だし巻き卵の量

卵はMサイズがおすすめです。
Lサイズ以上だと、白身が多すぎます。

白身が多いと、下記のようなデメリットがあります。

  • 混ざりにくい
  • 固まりにくい
  • キレイな黄色にならない

Mサイズの卵1個は、約50gです。

「2~3人分なら卵3個で150g、4~5人分なら卵5個で250g」
で作ると、ちょうどいい大きさになります。

だし巻き卵の割合

入れるだし汁の割合(だしの濃度)は、
「卵:だし汁」の比率で覚えておくと味がぶれません。

味がぶれない黄金比は、下記のとおりです。
卵1個に対してのだし汁の割合です。
使う卵の個数に応じて、だし汁の量を掛け算してください。

初心者向け(かためのだし巻き卵)卵1:だし汁0.3(50g×0.3=だし汁15g)
中級者向け(やわらかいだし巻き卵)卵1:だし汁0.5(50g×0.5=だし汁25g)
上級者向け(とてもやわらかいだし巻き卵)卵1:だし汁0.7(50g×0.7=だし汁35g)
達人レベル(割烹料理のだし巻き卵)卵1:だし汁1(50g×1=だし汁50g)
調理レベル別だし汁の割合

だし巻き卵の味付け

調味料は薄口醤油とみりんを、少量加えるのが一般的です。

味付けが濃いと、繊細なだしの風味が消えるからです。
また、調味料を入れすぎると、焦げやすくなります。

卵3~4個に対して、
醤油とみりんを小さじ1杯ほどで十分です。

市販の顆粒だしや白だしを使う場合は、
塩分が含まれるので醤油は加えません。

だし巻き卵は色も重要です。

卵の黄色をキレイに見せるため薄口醬油を使い、
焼色が付かないように手早く焼き上げます。

だし巻き卵のだしの取り方

かつお節は、花かつおがおすすめです。
うすくて幅が広いので、だしが出やすいからです。

用意する器具

  • 大きめの鍋
  • ザルとボウル
  • キッチンペーパー

ザルとボウルは重ねて、キッチンペーパーをしいておきます。

材料

  • 水…150g
  • 花かつお(かつお削り節)…1.5g
  • だし昆布…1.5g(長さ12~13㎝を1本)

かつおと昆布の割合は「水に対して1%」です。

手順

だし昆布を水に浸ける

最低30分以上

弱火~中火でゆっくり加熱する

沸騰寸前まで

昆布を取り出して一度沸騰させる

重要

火を止めてかつお節を入れる

重ならないように

中火で沸騰寸前まで加熱する

かつお節に触らない

沸騰寸前に火を止め5~10分おく

重要

揺らさないようにだし汁をこす

かつお節はしぼらない

昆布が汚れている場合は、
乾いた布やキッチンペーパーで拭き取ります。

昆布やかつお節を入れたまま沸騰させると、
えぐみや雑味が出ます。

だし巻き卵に使うときは、完全に冷ましてから加えましょう。
熱で卵が固まってしまうからです。

簡単なだし汁の作り方

市販の顆粒だしや白だしの素を使えば、
簡単にだしを作れます。
もともと塩分が入っているので、
他の調味料を入れすぎないようにしましょう。

だし汁100mlの作り方です。

  • •水…100ml
  • 顆粒だし…小さじ1/2(1.5g)

顆粒だしの割合は「水に対して1.5%」です。

白だしやめんつゆを使う場合は、
記載されている吸い物に合わせてください。

失敗しないだし巻き卵の作り方【上手に巻ける5つのコツ】

中級者向け「卵1:だし汁0.5(50g×0.5=だし汁25g)」の割合で、
卵3個分のだし巻き卵を作ります。

必要な器具と材料は、下記のとおりです。

用意する器具

  • 卵焼き器(幅13~15㎝で4~5人分くらい作れます)
  • キッチンペーパー
  • 菜箸かフライ返し
  • あれば、巻きす

材料(2~3人分)

  • 卵(Mサイズ)…3個(150g)
  • だし汁…75g
  • 薄口醤油…小さじ1(6g)
  • みりん…小さじ1(6g)
  • サラダ油…適量
  • 片栗粉‥小さじ1と1/2(4.5g)

醤油は濃い口でも構いません。
醤油とみりんは、めんつゆ小さじ2で代用できます。

手順

卵を溶く
だし汁と調味料を加えて混ぜる
卵焼き器に油をなじませる
卵を流し込む
卵を巻く
形を整える

3回にわけて卵を入れ、3つ折りに巻きます。

だし巻き卵液がおよそ240gなので、1回に入れる量は80gほどです。
目分量に自信がない人は、お玉を使うとよいでしょう。

だし巻き卵を上手に巻ける5つのコツ

  • 混ぜすぎない
  • 片栗粉を入れる
  • 弱火にしない
  • 最初に芯を作る
  • 巻いて締める

工程ごとに、上手に巻けるコツも解説します。
だし巻き卵は、巻き方以外にも失敗しないコツがあります。

卵を溶く【混ぜすぎない】

卵は白身を切るように混ぜると、混ざりやすいです。

隙間をあけた箸を、ボウルの底に付ける。
垂直に立て、前後左右に静かに動かす。
ときどき箸で、白身を持ち上げて切る。
泡立てないように、30~50回ほど混ぜる。

ふんわり仕上げるコツは「混ぜすぎない」ことです。
卵が液化して膨らまないからです(卵のコシがなくなる)。

白身がばらけて、粒状になればOK。

だし汁と調味料を加えて混ぜる【片栗粉を入れる】

卵を溶き終わってから、だし汁と調味料を加えます。
先に入れると、混ざりにくいからです。

別のボウルで混ぜ合わせておくと、卵と混ざりやすくなります。

ふんわり仕上げるコツは「片栗粉を入れる」です。
片栗粉に含まれるデンプンの効果で、ふんわりと仕上がります。

だし巻き卵からだし汁が流れ出るのを防ぐため、
時間がたっても味が落ちません。

片栗粉の割合は、だし汁50mlに対して小さじ1(3g)ほどです。

卵と合わせる前に、だし汁の中でよく溶かしておきましょう。

卵焼き器に油をなじませる【弱火にしない】

だし巻き卵がくっつかないように、油の膜を作るためです。

小皿にサラダ油を入れ、キッチンペーパーを浸します。
油を吸ったペーパーを箸でつまんで、卵焼き器にぬります。

底だけでなく上下左右の壁にも油をぬると、くっ付きません。
油っぽいだし巻き卵になるので、薄くぬりましょう。

舌触りをなめらかにするコツは、
常に中火以上で絶対「弱火にしない」ことです。


卵は強火で加熱しないと、膨らまないからです。

弱火で焼いただし巻き卵は舌触りがよくありません。
また、温度が低いと白身に粘り気が出ず、だし汁が流出します。

温度が高すぎる場合は火加減をいじらず、
卵焼き器を持ち上げて温度を下げます。

卵を流し込む(1回目)【最初に芯を作る】

卵を入れる前に、最適な温度かチェックします。
2回目以降も、入れる前には毎回行います。

箸の先に卵を付け、卵焼き器に線を引くだけです。
ジュウという音がしたら、頃合いです。

約80gの卵を入れたら、
卵の厚みを均一にするためにまんべんなく広げます。

気泡が出てきたら、箸ですべて潰してください。

だし巻き卵の中に隙間ができて、はがれやすくなります。
両サイドを箸でなぞって卵を外しておくと、巻きやすいです。

きつく巻くために、1回目だけは巻けるだけ巻きます。
中心がゆるいと、だし巻き卵自体がゆるくなるからです。
隙間ができないように、箸でくるくる巻いてください。

1回目は時間がかかるので、
多少やわらかい状態でも巻き始めます。

きつく巻くコツは「最初に芯を作る」ことです。
箸で卵を先端に寄せ、分厚くして芯を作ります。

卵がトロトロのうちに、行うのがポイントです。
習字で使った、ぶんちんの形を作るようなイメージです。

卵を巻く(2・3回目)【巻いたら締める】

2回目以降の手順です。

油を引く

巻いた卵の奥と手前の両方

温度をチェックする

ジュウと音が出る

卵80gを流し込む。
先端を下げ、箸でだし巻き卵を持ち上げる。
巻いただし巻き卵の下にも、卵を流し込む。
箸でだし巻き卵を押さえ、先端を上げて手前にも卵を流す。
奥から手前に2回返す

3つ折りに巻く

卵がなくなるまでくり返す。

表面が半熟のうちに巻かないと、卵どうしがくっ付きません。
2回目以降は、3つ折りに巻きます(2回返す)。

だし巻き卵を返すときは箸で持ち上げず、
卵焼き器を立てるように傾けます。

傾けた勢いと卵の重みで返ってくるのを、
箸で押さえるイメージです。

慣れるまでは、フライ返しを使うとよいでしょう。

きつく巻くコツは「巻いたら締める」です。

卵を返したら、先端をすぐに下げて箸で軽く押します。
重みと押されたことで、だし巻き卵がキュッと締まります。

形を整える

余熱を取りつつ、形を整えます。
熱々のだし巻き卵は、いろいろな形に整形できます。

巻きすで巻けば丸くなり、
卵焼き器の壁に4面を当てれば四角いだし巻き卵ができます。

巻きすがない場合は、
キッチンペーパーに包んで整形しましょう。

余分な油も吸収できて、一石二鳥です。

失敗しないだし巻き卵の割合【まとめ】

家庭で作るだし巻き卵の割合は
「卵1:だし汁(水分量)0.5」です。

だしの割合は多いほどやわらかくて美味しいですが、
難易度は上がります。

失敗しないだし巻き卵を作るなら、
卵3個にだし汁75gがおすすめです。

簡単に美味しくできて、
2~3人分の食卓にピッタリの大きさです。

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