- 豚こま肉の部位が知りたい。
- 豚こま肉の魅力が知りたい。
- 豚こま肉の使い方と保存方法を教えて。
- 豚こま肉と豚切り落とし肉の違いは?
- 美味しい豚こま肉の見分け方を教えて。
豚こま肉とは、いろいろな部位の切れ端や
スライスにできない部位を、こま切れにしたお肉です。
安くて使いやすいだけでなく、
味も他の部位に引けを取りません。
モモや肩(ウデとも呼ばれる)などの赤身肉が多いため、
肉の旨みが強いからです。
この記事では「豚こま肉に使われる部位」について、
詳しく解説します。
最後まで読むと、
豚こま肉の魅力と上手な使い方がわかります。
結論から言うと、豚こま肉の魅力は「安くて美味しい」です。
脂肪が少ない赤身肉が中心なので、
カロリーを気にしている人でも安心して食べられます。
安くて美味しい理由は、
「安価で旨みの強い部位」を使っているからです。
豚こま肉とは安くて美味しい部位の集まり【旨みの強い赤身肉が中心】
豚こま肉とは、豚肉を加工する際に出る切れ端を集めたお肉で、
いろいろな部位が混ざっています。
モモや肩(ウデ)などの赤身肉が中心で、
販売店によっては肩ロースやロースなども入ります。
モモや肩(ウデ)の部位は値段が安い
豚こま肉を手頃な値段で提供できる理由は、
1頭から取れる量が多いからです。
他の部位との比較(100gあたり)は、下記のとおりです。
ヒレと比べて
- モモ:約51円安い
- 肩(ウデ):約48円安い
バラと比べて
- モモ:約48円安い
- 肩(ウデ)約45円安い
肩ロースと比べて
- モモ:約47円
- 肩(ウデ):約44円
ロースと比べて
- モモ:約44円
- 肩(ウデ):約41円
いろいろな部位の旨みが味わえる
豚こま肉が安価でも美味しい理由は、
旨みの強い部位が集まっているからです。
豚こま肉に使われる部位はおもに、
「モモ・肩(ウデ)・肩ロース・ロース」などの赤身肉です。
赤身肉は脂肪が少ないぶん、肉本来の味を強く感じられます。
赤身の代表格で、あっさりした味が特徴です。
脂肪が少なくヘルシーな部位でもあります。
赤身が多い部位で、肉の味が濃く旨みが凝縮されています。
赤身と脂が粗めに混ざっている部位です。
適度な歯ごたえと、濃厚な味わいがあります。
肉の繊維がきめ細かいので、やわらかい部位です。
豚肉の味が強く、ほどよくついた脂身にも旨みがあります。
豚こま肉は、いろいろな部位の味と食感が一度に味わえます。
モモや肩(ウデ)のようによく動かす部位は、
筋肉が発達しているため硬いのが難点です。
豚こま肉なら細かくカットされているので、
やわらかく食べられます。
豚こま肉の上手な使い方と保存方法【おすすめレシピも紹介】
豚こま肉を上手に使うコツは、下味を付けて冷凍することです。
日持ちするうえに、調理時間を短縮できるからです。
冷蔵保存だと2~3日で傷みますが、
冷凍保存なら1ヵ月程度は保存できます。
下味が付いているので、調理の手間も減ります。
調理時の注意点は、下味が付いているので焦げやすいことです。
下味を付けて冷凍するメリットは、他にもあります。
- 旨みが増す。
- 肉がやわらかくなる。
- 献立を立てやすい。
豚こま肉以外のお肉を使っても、同じ効果を得られます。
旨みが増す
豚こま肉に、調味料のうま味成分が加わるからです。
肉に含まれる「イノシン酸」と、
醤油、味噌、オイスターソースなどに含まれる
「グルタミン酸」の相乗効果で、各段に旨みが増します。
かつおと昆布の出汁がよい例です。
かつお節のイノシン酸に昆布のグルタミン酸が加わることで、
旨味成分が増大します。
豚こま肉がやわらかくなる
やわらかい肉とは、たっぷり肉汁を含んでいる状態です。
調味料に含まれる有機酸の効果で、
肉汁の流出を抑えジューシーに仕上がります。
一般に流通している食肉は保水性が低いため、
肉汁が出やすくなっています。
豚こま肉を購入したら、
なるべく早く下味を付けて保存しましょう。
献立を立てやすい
下味のベースでメニューがだいたい決まるので、
毎日の献立が立てやすくなります。
下味のレパートリーを増やせば、作れるメニューも増やせます。
醬油ベース、味噌ベース、塩ベースにわけて下味を付けると、
同じ味が続きません。
めんつゆ、焼肉のタレ、塩だれなど市販のタレもおすすめです。
いろいろな調味料が入っているので、1本で味を付けられます。
下味付き豚こま肉の冷凍方法
豚こま肉を購入した日に、
下味を付けて冷凍することが重要です。
こま切れになっているため、乾燥や酸化が進みやすいからです。
【用意する道具】
- ジッパー付きの冷凍用保存袋(フリーザーバック)
- キッチンペーパー(水気を拭き取るため)
金属製のトレイがあると、短時間で冷凍できます。
保存袋に日付と何味かを表記しておくと、
冷凍後でもわかりやすいです。
【手順】
(溶けにくい場合は別容器で混ぜてから入れる)
(臭みと冷凍焼けの原因になるから)
(味をしみやすくするため)
(密封するのと調味料が漏れないようにするため)
(冷凍庫内でかさばらないようにするため)
下味を付けるときは、しっかりともみ込むのがコツです。
肉が凍るまでの数時間で、味をしみ込ませるためです。
金属製トレイは熱伝導率がよいので、急速冷凍に向いています。
解凍は、冷蔵庫で自然解凍がおすすめです。
肉汁が出ないので、肉の旨みが逃げません。
(解凍時間は6~8時間が目安)
寝る前に冷蔵庫へ移しておけば、翌朝には使えます。
急ぎの場合は、流水解凍がおすすめです。
短時間で解凍できるうえに、解凍ムラがでません。
(解凍時間は10~15分が目安)
豚こま肉に直接流水が当たらないように、
保存袋のまま解凍してください。
豚こま肉のおすすめレシピ
定番の炒め物や、豚汁以外のレシピを紹介します。
竜田揚げ風の豚肉のから揚げです。
冷めても美味しいので、お弁当のおかずにもピッタリです。
【材料4人分】
- 豚こま肉:500g
- ★おろしにんにく:10g(小さじ2)
- ★おろししょうが:10g(小さじ2)
- ★コショウ:2~3振り
- ★酒:30g(大さじ2)
- ★醤油:20g(大さじ1強)
- 片栗粉:適量
- 揚げ油:適量
【レシピ】
- 調理する日まで冷凍保存する場合は、密封して冷凍庫へ。
- すぐに調理する場合は、冷蔵庫で15分ほど寝かせます。
即日に調理する場合は、醤油と酒は同量にしてください。
冷凍した豚こま肉を調理するときは、
完全に解凍したのち3の工程から再開します。
凍ったまま揚げると、中まで熱がとおる前に焦げるからです。
小さい豚こま肉どうしを固めて揚げれば、
ある程度大きさを揃えられます。
豚こま肉と豚切り落とし肉の違いと使い分け【美味しいこま肉の見分け方】
豚こま肉と豚切り落とし肉の違いは、
「使用する部位が決まっているかいない」かです。
豚こま肉
いろいろな部位の切れ端が使われています。
一切れの大きさや厚みがバラバラで、安いのが特徴です。
細かくカットされているので、切らずに使えます。
「豚肉こま切れ」「豚小間切れ肉」のように、
肉の種類だけでどの部位かは表記されていません。
肉の形にこだわらない料理や、
具材の一つとして使う場合に向いています。
野菜炒め、焼きそばの具、肉じゃが、豚汁など。
豚切り落とし肉
ひとつの部位から出た切れ端が使われています。
かたまり肉をスライスしたときに、
薄切り肉として売れない部分を集めたものです。
一切れがこま肉よりも大きく、厚みが均一なのが特徴です。
「バラ切り落とし」や「モモ切り落とし」のように、
どの部位の切り落としかが表記されています。
肉の厚みが揃っているので、
お肉がメインの料理に向いています。
生姜焼き、肉うどん、肉豆腐、豚しゃぶなど。
美味しい豚こま肉の見分け方
- ドリップが出ていない
- 肉がピンク色
- 脂身が白色
肉が黒ずんでいるものや脂身が黄ばんでいるものは、
鮮度がよくありません。
美味しい豚こま肉を見分けるコツは、
「脂より赤身の割合が高いもの」を選ぶことです。
脂が多いと加熱したときに脂が溶け、肉が小さくなるからです。
赤色が強い豚こま肉は、
肩(ウデ)の部位が多く肉本来の味が強いです。
ピンク色が強い豚こま肉は、
モモやロースなどのやわらかい部位が多いです。
豚こま肉はいろいろな部位の集まり【まとめ】
豚こま肉とは、モモや肩(ウデ)などの部位を中心に
集めたお肉です。
- 豚こま肉の魅力は「安くて美味しい」
- 安価で旨みの強い部位が使われている。
- 豚こま肉の上手な使い方は下味冷凍。
- 日持ちして味付けの手間を減らせる。
- いろいろな部位を使うのが豚こま肉。
- 特定の部位を使うのが豚切り落とし肉。
美味しい豚こま肉を見分けるポイントは、3つです。
- ドリップが出てない。
- 肉がピンク色。
- 脂身が白色。
豚こま肉は、いろいろな部位の旨みが一度に味わえます。
上手に使えば、安くて美味しい料理が手軽に作れます。
イチから下味を付けるのが面倒な場合は、
市販のタレが便利です。
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