- カレーが薄いときの対処法を教えて。
- カレーの味が薄い原因を知りたい。
- カレーのとろみが足りないときは?
カレーが薄いときにすぐできる対処法は、
家にある調味料で味を整えることです。
ただし加え過ぎると、味のバランスが崩れる恐れがあります。
塩味、辛味、コクをバランス良く整えないと、
美味しくならないからです。
この記事では、「カレーが薄いときの対処法3選」について、
詳しく解説します。
記事の内容を実践するだけで、
家で作るカレーが安定した美味しさになります。
カレーが薄いときの対処法は、次の3つです。
- 調味料を追加する。
- 煮詰める。
- 一度冷ます。
完成した後でも手直しできるのが、
煮込み料理の良いところです。
カレーライスが薄いときの対処法3選【味のバランスが重要】
カレーが薄いときは塩味だけでなく、
コクや辛味をバランス良く追加することが重要です。
味が複雑に重なり合うことで、カレーは美味しくなるからです。
味が薄いときの対処法は、次の3つです。
- 調味料を追加する。
- 煮詰める。
- 一度冷ます。
調味料を追加する
カレーの味が薄いときは、
調味料で整えるのがすぐできる対処法です。
追加するときは、「塩味・辛味・コク」をバランス良く加えます。
何が薄いかによって、追加する調味料が異なるからです。
- 塩味は塩気(塩分濃度)
- カレーの辛味は後に残る辛さ(唐辛子やコショウ系)
- コクとは一言でいうと「複雑な味わい」(濃厚さ)
味のバランスを見ながら、
少しずつ加えていくのが失敗しないコツです。
コンソメには肉や香味野菜のうま味が、
ふんだんに含まれています。
塩味だけでなく、コクも追加できるのがメリットです。
キューブ1個(小さじ1強:5g)を目安に加えましょう。
鶏がらスープの素でも代用できます。
カレー粉がないときは、一味唐辛子がおすすめ。
原材料が唐辛子だけなので、
カレーの風味を邪魔せず辛味を追加できるからです。
唐辛子はカレーを作るのに必要なスパイスで、
市販のルーやカレー粉にも含まれます。
盛り付け後に追加できるので、
少量ずつ(小さじ1杯:2.5g)加えましょう。
香辛料を追加すると、味が濃くなったように感じます。
コクとは一言でいうと、「複雑な味わい」です。
多くの食材を煮込むカレーにとって、
コクは味を決める重要な要素です。
カレーの味が薄いときは、たいていコクが足りていません。
手軽にコクを出すには、バターがおすすめ。
乳製品の濃厚な風味が、カレーに深みを追加します。
果物類、はちみつ、にんにく、香辛料など、
カレーに必要な成分が全て入っています。
焼肉のタレは、
塩味、甘味、辛味、うま味、コクをプラスできる万能調味料です。
メーカーによってはゴマ油の香りが強いので、
タレの味を見てから追加してください。
ウスターソースでも代用できます。
煮詰める
一番確実な対処法です。
水分を飛ばすことで、
カレーの味と香りを変えずに濃くできます。
早く水分を蒸発させたいので、
蓋はせずに弱火でじっくり煮詰めてください。
鍋底が焦げ付かないように、
かき混ぜながら煮詰めるのがコツです。
一度冷ます
煮物は冷めていく過程で、味がしみ込んでいきます。
肉じゃが、魚の煮付け、翌日のカレーなどは、
出来立てよりも味がしみ込んでいます。
一度完全に冷ましてから、温め直してみてください。
それでも味が薄いときは、
調味料を足すか違う料理にアレンジしましょう。
カレーうどん、カレードリアなどがおすすめです。
カレーの味が薄い原因は3つ【水分量・うま味・炒め方】
カレーが薄いと感じるときは、
味が薄いかとろみが足りていません。
市販のカレールーを使うと手軽に作れるため、
目分量で作ってしまうのが原因です。
カレーの味が薄い原因は、次の3つです。
- 水分が多い。
- うま味が足りない。
- 炒め方が足りない。
水分が多い
水はもちろん、野菜の入れ過ぎも薄いカレーになる原因です。
野菜から出る水分で、味が薄まるからです。
玉ねぎ、なす、キノコ類などは水分を多く含む野菜なので、
入れるときは注意しましょう。
水分が多い野菜の対処法を、5つ紹介します。
- 煮込む前に野菜をよく炒める。
- 最初に入れる水の量を、記載より少なめにする。
- カレールーを溶かした後に、味を見ながら調整する。
- オーブンやグリルで素焼きにする。
- キノコ類は干してから使う。
うま味が足りない
うま味成分が足りないと、単調で味が薄いと感じるからです。
この場合の「うま味」は、いわゆる五味のことを指します。
(甘味・酸味・塩味・苦味・うま味)
成分的には、グルタミン酸やイノシン酸などです。
食材的には、肉や魚貝類などの動物性の油脂、
グアニル酸が豊富なキノコ類があります。
炒め方が足りない
カレーの味が薄いときは、
野菜をよく炒めていない場合が多いです。
煮込む前によく炒めないと、野菜の甘味やうま味が出ません。
市販のカレールーにも、
「玉ねぎをあめ色になるまで炒める」とよく記載されています。
野菜の炒め方が足りないと、水分が残って水っぽくなります。
市販のカレールーを使うときは、
記載されているレシピどおりに作りましょう。
味もとろみも全て、メーカーが計算しているからです。
目分量や不用意なアレンジは、失敗の原因になります。
カレーにとろみが付かないときの対処法3選!
カレーにとろみが付かない原因は、次の3つです。
- 水分の多い食材が入っている。
- 沸騰したままカレールーを入れている。
- 煮込み時間が短い。
沸騰した鍋にカレールーを入れると、
固まってしまいとろみが付きません。
蓋をしたままカレーを煮込むときは、
水を少なめにするか、煮込む時間を長くしましょう。
カレーのとろみが足りないときの対処法は、次の3つです。
- 煮詰める。
- 小麦粉を追加する。
- じゃがいもを溶かす。
煮詰める
カレーのとろみは、デンプンの加熱変化によるものです。
デンプンは高温で加熱し続けると、
のり状に変化して粘りが出ます。
カレーの材料はデンプンが豊富です。
- ルーの原料である小麦
- じゃがいもなどの芋類
- 人参などの根菜類
味が薄いときと同じように、弱火でじっくり煮詰めます。
デンプンは粘りが出るまで、一定の時間が必要です。
とろみが出るまで根気よく煮詰めてください。
小麦粉を追加する
小麦に含まれるデンプンの加熱変化によって、
とろみが付くからです。
超弱火にした鍋に、水溶き小麦粉(小麦粉1:水1)
を少しずつ加えていきます。
まんべんなく行き渡るように、かき混ぜてください。
煮詰めていくと、とろみが付いてきます。
片栗粉より粘度が低く柔らかいとろみになるので、
カレーには向いています。
水分量が増えるので、調味料などで調整してください。
じゃがいもを溶かす
じゃがいもに含まれるデンプンを、とろみ付けに利用します。
入っている具材を利用するので、味が薄くなりません。
カレーを煮詰めるときに、
じゃがいもを潰しながらかき混ぜます。
具材を減らしたくない場合は、
じゃがいもをすりおろして加えると良いでしょう。
カレーが薄いときの対処法3選【まとめ】
カレーが薄いときの対処法は
- 調味料を追加する。
- 弱火で煮詰める。
- 一度完全に冷ます。
カレーの味が薄い原因は
- 水分の多い食材を入れている。
- うま味が足りない(グルタミン酸、イノシン酸、グアニル酸)。
- 野菜の炒め方が足りない。
カレーのとろみが足りないときは
- 弱火で煮詰める。
- 水溶き小麦粉を追加する。
- じゃがいもを溶かす。
カレーは完成後に手直しできる料理です。
最近はフレーク状のカレールーもあり、
味の調整がしやすくなりました。
カレーが薄いときは、この記事を参考にしてください。
コメント