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ブリ・ハマチ・カンパチの味の違い【美味しい切り身の見分け方】

  • ブリ、ハマチ、カンパチの違いって何?
  • みんなブリの仲間だよね?
  • それぞれの美味しい食べ方を教えて!

ハマチはブリの子供で、両者は同じ魚になります。

名前が違う理由は、成長するたびに呼び方が変わる
出世魚だからです。

また、主に関東で養殖のブリをハマチと呼ぶ場合があります。

一方、カンパチはブリやハマチと同じ分類ですが、
別の魚です。

この記事は、ブリ、ハマチ、カンパチの味の違いについて
詳しく解説します。

最後まで読むと、三者の違いだけでなく
美味しい切り身の見分け方もわかります。

経験15年の料理人に教わった美味しい食べ方も紹介。

ざっくり言うと、三者の味は次のとおりです。

  • ブリは、脂が多く濃厚な味わい。
  • ハマチは、適度な脂と歯ごたえ。
  • カンパチは、さっぱりした脂とコリコリの食感。

ブリ・ハマチ・カンパチの違いと見分け方【味と特徴を徹底解説】

ハマチはブリの子供で、両者は同じ魚です。

名前が違うのは、出世魚といって成長するたびに
呼び方が変わるためです。

  1. ワカシ:30㎝程度まで
  2. イナダ(ハマチ):30~40㎝程度
  3. ワラサ:40~60㎝程度
  4. ブリ:60㎝以上

地域によっても呼び方に違いがあり、
「関西地方ではハマチ・関東地方ではイナダ」と呼びます。

カンパチはブリやハマチと同じ分類ですが、
別の魚になります。

また主に関東では、養殖のブリをハマチと呼ぶことが多いです。

ブリの味と特徴

ブリの味

醤油をはじくほど脂がのっていて、脂に甘味があります。

脂が多い分、身が柔らかくとろけるような食感です。

血合いが多くクセのある味で、苦手な人もいます。
濃厚な味わいのため、
刺身でたくさん食べるのは難しいでしょう。

刺身にするなら、脂が少ない背側の身がおすすめです。
(皮や皮目が銀色じゃない方です。)

ブリの身の特徴

赤みがかった身色が特徴で、白く脂のサシが入っています。

加熱しても硬くならないので、焼き物や煮物に向いています。

魚体が大きい分、切り身も大きいです。
刺身用のブロックは、適度な大きさにカットされるため、
マグロやサーモンのような長方形の部位が出ます。

ブリの美味しい見分け方

血合いの色で見分けられます。
ピンク色なものほど新鮮で、
鮮度が落ちると血合いが黒ずんできます。

皮付きの場合は、皮と身の間に白い脂の層があるほど、
美味しいブリです。

また時期によって、美味しさが大きく違います。

  • 12~2月は、日本海側で獲れたブリがおすすめ。
  • 2~3月は、太平洋側で獲れたブリがおすすめ。

とくに新潟県の佐渡ブリ、石川県の能登ブリ、
富山県の氷見ブリは冬の特産品として有名です。

ハマチの味と特徴

まぎらわしいのは、
養殖のブリをハマチと呼んでいる場合です。

天然のハマチと養殖のブリでは、だいぶ味が違います。

イナダの大きさをハマチと呼ぶ場合

ハマチ(イナダ)の味

適度な脂と歯ごたえがあり、ブリやカンパチと比べて淡泊です。
魚特有の酸味をほのかに感じます。

ブリほどではないですが、ハマチの血合いにもクセがあります。

とくに鮮度が落ちると臭みがでるので、
血合いが黒ずんできたら外してしまいましょう。

三者の中で一番脂が少ないので、
たくさん食べてもくどくなりません。

刺身にするなら、分厚く切るのがおすすめです。

ハマチ(イナダ)の身の特徴

身は薄紅色で、透明感があります。

スーパーなどで「いなだ(ぶり)」と記載されていたら、
ほぼ天然のハマチだと思って間違いありません。

養殖場がイナダのサイズ(40㎝程度)で出荷することは、
ほぼないからです。

魚体が小さいので、刺身用のブロックはおうぎ形になります。

脂が多くないので、加熱調理なら揚げ物がおすすめです。

ハマチ(イナダ)の美味しい見分け方

7月から出始め8~11月に旬を迎えるので、
その時期のハマチがおすすめです。

血合いがピンク色のものを選びましょう。
ドリップと呼ばれる血液や汁が出ていないかも、
チェックしてください。

養殖のブリをハマチと呼ぶ場合

ハマチ(養殖ブリ)の味

ブリ・ハマチ(天然)・カンパチの中で一番脂が多く、
甘味も強いです。

天然ブリのような血生臭さがない代わりに、
脂に養殖特有の臭いがあります。

こってりした味や脂が好きな人は、
養殖ブリの方が美味しいと感じるでしょう。

ハマチ(養殖ブリ)の身の特徴

脂がのるように配合した餌で育つため、
身自体が白色で表面に光沢があります。

「はまち(ぶり・養殖)」のように記載され、
スーパーで売られているブリの多くは養殖物です。

ハマチ(養殖ブリ)の美味しい見分け方

養殖のブリは年間を通して流通しているので、
旬はなく味に大きな個体差はありません。

血合いがピンク色のものを選びましょう。
鮮度が落ちてくると茶色く変色します。

カンパチの味と特徴

カンパチの味

さっぱりした脂とコリコリの食感が味わえます。

ブリより脂がきつくなく、
天然ハマチ(イナダ)より歯ごたえがあります。

時間の経過とともに歯ごたえを失っていきますが、
その分旨味を増します。

血合いにクセがないので、食べやすいです。

ブリや養殖ハマチが苦手な人は、
カンパチを試してみてください。

カンパチの身の特徴

ブリと比べて血合いが少なく、薄ピンク色の身が特徴です。

旬は夏から秋にかけてですが、
時期や産地でそこまで味が変わりません。

ブリやハマチより日持ちするため、熟成に向いている魚です。

獲れたては弾力があるので、薄めに切りましょう。
脂があるので、焼き物にしても美味しいです。

カンパチの美味しい見分け方

7月から出始めて、8~11月に最も美味しくなります。

血合いと身が、薄ピンク色のものを選びましょう。

身が白くなっている場合は、
鮮度が落ちているか養殖のカンパチです。

ブリ・ハマチ・カンパチは刺身以外も美味しい!【おすすめの食べ方】

それぞれの長所を活かした調理法で、
とことん味わいましょう。

刺身以外に色々な食べ方ができるのも魅力です。

調理経験15年の料理人に教わった、
刺身以外の食べ方を紹介します。

ブリのおすすめの食べ方

鍋・しゃぶしゃぶ

とくにしゃぶしゃぶは、
脂が多くて柔らかいブリでなければできない食べ方です。
適度に脂を落とし、
熱を加えることでとろける食感が味わえます。

腹側の身(ブリトロ)を使うとさらに美味しくできます。

照り焼き・塩焼き

焼いても硬くならないので、他の魚のようにパサつきません。
ブリはカマの部分も大きく、食べ応えがあります。

両面に軽く塩をふって、余計な水分を抜いてから焼くと
パリッと仕上がります。

ブリ大根

定番ですが、脂がのったブリだとより美味しくなります。
頭や骨などのアラも、余すことなく食べられるのが魅力です。

沸騰したお湯に30~40秒(表面が白くなるまで)
さっと下茹ですると臭みが取れて美味しくできます。
(霜降り)

ハマチのおすすめの食べ方

カルパッチョ

脂が少なく、味に飽きやすいハマチのアレンジ料理です。
オイルやドレッシングなどで、
脂分を足してあげると食べやすくなります。

カツオのように、
ぽん酢とにんにく・ショウガで食べても美味しいです。

南蛮漬け

あまりやっている人はいませんが、抜群に美味しくなります。
酢に漬けるので、鮮度が落ちたハマチでも問題ありません。

  • 濃口醬油1
  • みりん1
    (面倒ならめんつゆ1)
    (白だしがあれば1)
  • 砂糖1
  • 酢3

1:1:1:3の割合でつくったタレに、鷹の爪(輪切り)を1本。
ハマチは下味を付けずに、片栗粉をまぶして揚げるだけです。

カンパチのおすすめの食べ方

塩焼き

ブリやハマチのように、焼いても揚げても美味しいですが、
おすすめなのは塩焼きです。
脂があって淡泊なので、
シンプルに塩と大根おろしが良く合います。

とくにカンパチのカマは、ジューシーで美味しいです。

塩をふって20分ほど放置して、
余計な水分を抜いてから焼きましょう。
水分とともに臭みも抜けるので、香りと味が良くなります。

「結局どれが一番美味しいの?」

どれも美味しいので、好みによります。

脂の量以外、大きな味の違いを感じにくいからです。

どれがというよりも、鮮度や調理法で味が大きく変わります。

例えば、同じ生食でも次のようなひと工夫で、
より美味しくなります。

  • 脂が強く濃厚な味のブリは、炙って刺し身に。
  • 脂が少なく適度な歯ごたえのハマチは、ヅケに。
  • さっぱりした脂で歯ごたえがあるカンパチは、
    獲れたては薄切り・二日目以降は厚切りに。

三者は旬の時期の違いがあるので、
季節ごとに楽しんでみてはいかがですか。

  • ブリ:11~2月
  • ハマチ:7~10月
  • カンパチ:7~11月
  • 3~6月:養殖ハマチ・ヒラマサ

ブリ・ハマチ・カンパチにはそれぞれ良さがある!【まとめ】

  • ハマチはブリの子供で、カンパチは別の魚。
  • 成長するたびに呼び方が変わる出世魚。
  • ブリは、しゃぶしゃぶがおすすめ。
  • ハマチは、南蛮漬けがおすすめ。
  • カンパチは、塩焼きがおすすめ。

どれが美味しいかは、好みによります。
旬の時期が異なるので、季節ごとに食べ比べてみてください。

ちなみに、ブリ・カンパチにヒラマサを加えた3種類を、
ブリ御三家と呼びます。

養殖のハマチも入れれば、
一年中ブリとその仲間を味わうことができます。

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