秋の味覚のひとつである“サンマ”
内臓の処理など必要なく、手軽に食べれることができるのも魅力です。
しかし、そんなサンマを食べようとした時、
内臓周辺や肛門から赤い糸状のものが。
食べていいか分からず、とりあえず残した。
普通に食べちゃったけど大丈夫なの?
という思いをしたことがある人も少なからずいるのではないでしょうか。
あの赤い糸状のもの、一体何なのでしょう。
サンマによくいる寄生虫で、食べても害はありません。
そもそもサンマの内臓はいいこと尽くし。
ほかの魚は下処理で内臓を捨てちゃうことがほとんどなのに、
サンマの内臓は食べても平気なのはなぜでしょう。
寄生虫がついていたサンマを食べても問題はありません。
では、その寄生虫って一体何者なのか、
そんな疑問を探っていきましょう。
赤い糸状のもの、『ラジノリンクス』と呼ばれる寄生虫
サンマの他にも、カツオやサバなどの腸管内に寄生しています。
肛門から出ていたり、内臓内で見かけることが多いはず。
ラジノリンクスとは、体長2〜3センチ程で、
生の状態でも、加熱した状態でも赤橙色をしている虫。
魚は餌を食べている時に、体に寄生虫がつくことがあり、
全く珍しいことではないんです。
しっかり加熱さえしていれば、体内に入っても大丈夫。
この寄生虫が人間に害を与えたことはないとのこと。
かなり抵抗はありますが、安心して食べちゃいましょう。
ラジノリンクス以外の寄生虫に関しても、
ほとんどのものがしっかり加熱していれば問題はない。
加熱が十分でないと、腸内に感染し、
腹痛や下痢を引き起こしてしまう。
しっかりと火を通す、
ということが感染を防ぐ最も重要なことだといえます。
どんな寄生虫がいたとしても
焼くことさえしていれば美味しくいただけちゃう。
でも、寄生虫がいるなら、内臓ごと取り除いちゃった方がいいのでは?
しかし、サンマは内臓を取り除かず、塩焼きにする人が多いはず。
サンマの内臓、ぜひ食べて!
苦みが苦手な人にとっては焼く前に取り除いてよ!
と思いがちです。
しかし、それは大損。
確かに、サンマ以外のお魚に関しては
内臓を取り除いた状態でスーパーに売ってることがほとんど。
魚の内臓は傷みが早く、
水揚げした時点で内臓や血を抜いておかないと身が傷んでしまいます。
逆を言えば、新鮮なものの内臓は食べることができるということ。
サンマが新鮮であるという証拠ですね。
サンマの内臓には血液をサラサラにし、
善玉コレステロールを増やしてくれる、
- ドコサヘキサエン酸
- エイコサペンタエン酸
といった栄養素が多く含まれています。
DHAやEPAといったよく耳にするやつです。
成人病の予防や、ダイエットにも効果的だといえますよ。
そして、頭の働きも活発にするのだそう。
しかも、内臓には脂がのっていてサンマの中でも1番美味しい部分なんです。
内臓っていいこと尽くしなんです。
捨てちゃうなんて信じられない!もったいない!
と、いわれても。
私は苦いのが嫌なので、出来る限り食べたくありません。
そんな私のような苦みが苦手な方は、ぜひそのまま焼き、
後から内臓のみを取り除く、ということをお勧めします。
そうすることにより脂のみを美味しくいただくことができますよ。
さんまの内臓の赤い糸は【まとめ】
手軽で簡単に秋の味覚が堪能できるサンマ。
赤い糸状の寄生虫がでてきたからといって
食べられないわけではないということ。
そして、そんなサンマの内臓には栄養と美味しい脂がたっぷり。
赤い糸状の寄生虫も、苦みの強い内臓も
みんなまとめて食べちゃいましょう。
ぜひ、食欲の秋を一緒に堪能し、
頭も体も美しく保っていきたいですね。
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