街のいたるところで見かけられることが増えたクロスバイク。
通勤通学、フィットネス、買い出しの足として…
いろいろな使い方ができますね。
クロスバイクに乗ると
運動不足解消やシェイプアップになると
言われていますが実際の運動量はどれくらいなのでしょうか?
今回はクロスバイクの運動量を、
他の運動と比べながらお伝えしていきたいと思います。
自転車という同じカテゴリで
ロードバイク、マウンテンバイクとの比較を、
代表的な有酸素運動としてウォーキング、ランニング、
水泳との比較をしてみますね。
まずはクロスバイクの特徴をさらっと紹介します。
クロスバイクの特徴とは?
クロスバイクはマウンテンバイクと
ロードバイクの中間に位置する自転車です。
マウンテンバイク、ロードバイクは
特定の路面や目的に合わせた転車です。
太いタイヤで安定性高く、山道を走るのがマウンテンバイク、
細いタイヤで速度を出し、車道を走るのがロードバイク。
一方で、太すぎず細すぎない安定感のあるタイヤで
街の移動用にみんなが乗れるようにしたのが
クロスバイクと言えるでしょう。
さらに一般的な自転車(ママチャリなど)より
クロスバイクは加速性能に優れています。
では次にクロスバイクの運動量について
お伝えしていきますね。
クロスバイクの運動量
今回の記事では運動量と消費カロリーを示すために
メッツ(METS)という単位を使います。
メッツとは何もせずに座っている状態を
1メッツとした、運動量の基準となる値です。
そしてこのメッツを使って消費カロリーを
計算することもできます。
消費カロリーの計算式はこちらです。
消費カロリー=メッツ値×運動時間×体重(kg)×1.05
クロスバイク(平均速度18~25km)の
メッツ値は8.0とされています。
仮に60kgの人が1時間クロスバイクに乗ると
504キロカロリー(kcal)消費されることになります。
約500kcalがどれくらいのカロリーを示すのか
具体的な食事内容で確認してみると…
- 白米(普通盛り)
- 味噌汁(豆腐とわかめ)
- 鮭の塩焼き(100g)
このような感じになります。
マウンテンバイクやロードバイクではどうでしょうか?
マウンテンバイクやロードバイクの運動量
マウンテンバイク
平均速度が同じ場合、マウンテンバイクは
クロスバイクと同じ運動量(8.0メッツ)が得られます。
運動量が同じなので消費カロリーも同じ(504kcal)です。
ただし、マウンテンバイクには
ハンドル幅によっては歩道では乗れない
という制約があります。
また、基本的に前傾姿勢での運転が求められるため
慣れないうちは肩を痛める原因にも。
街での移動もかねて安全に運動するなら
クロスバイクのほうがおすすめと言えそうですよね。
ロードバイク
ロードバイクはスピードが出るぶん、
移動距離がクロスバイクなどよりも
長くなるため運動量もカロリー消費も増えます。
具体的にはロードバイクの運動量は12メッツ。
消費カロリーは756kcalです。
「それならロードバイクのほうが良いのでは?」
という声が聞こえてきそうですね。
しかしロードバイクはクロスバイクよりも
基本的に高価で維持費もかかります。
タイヤが細く、衝撃の吸収力が弱いため
タイヤ交換などメンテナンスが必要なのです。
また、ロードバイクはタイヤが細いため、
安定してペダルを漕げるようになるには
練習が必要と言われています。
こういうわけで、
特に練習の必要がなく乗ることができる
クロスバイクをおすすめします。
では今度は他の運動とも比べてみましょう。
代表的な有酸素運動と比較してみます。
ウォーキング、ランニング、水泳の運動量
体重と運動時間の条件は同じです。
60kgの人が1時間運動した場合、と考えてくださいね。
ウォーキング
やや早めに平らな道(93m/分)を歩くと、
4.3メッツ。消費カロリーは225kcalです。
消費カロリーはクロスバイクの約2分の1です。
逆に言うと、ウォーキングで504kcal消費したいなら
約2時間の運動が必要になりますね。
2時間のウォーキングとなるときっと汗だくになり、
脱水症状の危険も出てきます。
でもクロスバイクなら風を切りながら
1時間運動し続けることが苦になりませんよ。
ランニング
かなりハイペースに走る(188m/分)と11メッツ、
693kcal消費されます。
クロスバイクよりもメッツ値も高く、
消費カロリーも大きいですね。
ただ、そのぶん身体への負担も大きくなります。
ふだん全く運動していない人がいきなり
1時間走り続けることは難しく、
あまり現実的でないかもしれません。
また、ランニングで足が地面に着地すると
体重の3倍もの力がかかるので足首や膝、
腰にも負担がかかります。
クロスバイクなら地面に着地するのは
タイヤなので体型を問わず、身体に負担をかけずに
無理なく運動することができます。
水泳
種目やスピードによって負荷は異なりますが
ここではクロールと平泳ぎを想定しました。
普通の速さ(45.7/分未満)でクロールすると8.3メッツ、
消費カロリーは523kcalです。
平泳ぎだと10.3メッツ。消費カロリーは649kcalです。
クロールよりも全身を使うぶんメッツ値が高くなっています。
どちらの泳ぎ方もクロスバイクよりメッツ値が高く、
消費カロリーも大きいです。
しかし1時間同じ速度で泳ぎ続けるのは無理がありますし、
水中にいるだけで体力を奪われてしまいます。
また、プールに行く準備は意外と大変で
プールに通い続けるにはお金がかかりますね。
クロスバイクなら必要な費用は最初の購入費用だけです。
水泳はレーンを泳ぎ続けるのみになってしまいますが、
クロスバイクはその日の気分に合わせて
自分の好きなコースを走ることができるのも魅力的ですね。
無理のない運動量は健康的な日々の秘訣
クロスバイクの運動量とその他の運動量を比較した結果、
クロスバイクで運動するメリットも明らかになりました。
新しい習慣としてクロスバイクでの運動を採り入れてみるのは
いかがでしょうか?
きっといま以上に健康的な日々を過ごせるはずですよ。
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